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「作業を抱えすぎていつも時間に追われてしまう…」という方は多いのではないかと。
「そんなときは目の前のタスクを1つずつ丁寧にこなすシングルタスクだ!」
という主張の本「シングルタスク/デボラ・ザック著」を読んだところ中々ためになる内容だったのでシェアします。
1 シングルタスクとは
シングルタスクとは「2つ以上の物事を同時に行わない(考えない)」タスク管理法です。
逆に2つ以上の対象に同時に注意を傾けることを「マルチタスク」と言い、集中力・注意力を著しく低下される原因として問題視されています。代表例は「電話しながら運転」などですね。
ながら運転が法律で禁止されたことからも、マルチタスクが人間の思考力を低下させることは疑いようもないところ。
逆に「シングルタスク」で取り組めば、目の前の物事に集中できるぞ!というのがデボラ・ザックの「シングルタスク」の主張です。
1-1 シングルタスクの効果

なぜ、シングルタスクが効果的でマルチタスクがだめなのかと言うと、
人間の脳は「そもそもマルチタスクなどできないから」であります。

そんな研究データが増えていることもあり、Google、Appleをはじめ有名海外企業でも、シングルタスクのスタンダード化が目指されはじめているそうです。
「やることが多いからマルチタスクじゃなきゃ終わらない!」ってときこそ、シングルタスクで1つずつ仕事に取り組まないと、余計に時間がかかってしまうことになるわけですね。
1-2 マルチタスクにならない例
「2つのことを同時に行うことはすべてマルチタスク」というわけではありません。
注意力や認知力がバッティングしない行動なら同時進行でも認知の低下は起きにくいとのこと。たとえば、歩きながら本を読む、歯磨きしながらオーディオブックを聞く、などです。
2 シングルタスク実践編
具体的にシングルタスクをおこなう方法をいくつかご紹介します。
2-1 マルチタスクの原因を遠ざける
「マルチタスクの原因」を遠ざけることがすべての基盤となります。
たとえばテレビの電源は切る、スマホは別の部屋に置く、誰からも話しかけられないようにノイズキャンセリングイヤホンをする…など。
- 不必要ならスマホを遠ざける
- タスクと無関係なアプリ、ブックマークの消去
- 耳栓、ホワイトノイズなどで雑音対策
2-2 タスクの時間を細かく区切る
タスクの時間を細かく区切ると、シングルタスクに取り組みやすいそうです。
例えば、一つのタスクを1時間がんばるより、10分などに区切って小まめに休憩した方が注意が逸れにくいわけですね。たしかに自分も10分程度の短い集中をしたあとに、あえて3分だらだらしていい時間を作るとやりやすいです。
では、タスクと休憩の時間はそれぞれ何分に設定すればいいのか。時間術系の本では以下3パターンが推奨されることが多いっすね。
- 90分タスク→20分休憩(ウルトラディアンリズム)
- 52分タスク→17分休憩(DailyMuse調べ)
- 25分タスク→5分休憩(ポモドーロテクニック)
どんなサイクルがマッチするかは、個人の性格やタスクの難易度、取り組む時間帯によって異なります。
たとえば、自分は本を読むときは先ほど挙げたように10分読む→3分だらだらがちょうど良く、ブログや動画をつくるときは30分タスク→10分休憩が心地よかったりしますが、それも毎日一定ではなくその日の体調や気分で変動します。
あなたも色々なサイクルを試して、自分に合うベストサイクルを見つけてみてください。
2-3 マインドフルネストレーニング
1日5~20分、マインドフルネストレーニングを行うことも推奨されています。
マインドフルネスは「過去や未来ではなく『今この瞬間』に意識を向ける」概念のこと。逸れそうになった注意を元に戻す能力が鍛えられるのでは?と言われているんですよね。
詳しくは「マインドフルネスとは|7つの効果と簡単なやり方を解説」をご参照ください。
マインドフルネスは瞑想でトレーニングすることが一般的なので、1日5~20分、瞑想の時間を設けてみるといいかもしれません。
ちなみに一度に5分やる必要はないので、3分×2からスタートでもOK。大きな目標を立てたせいでスタートできないのが一番もったいないので、笑われるぐらい小さな数字でもとりあえずスタートして、あとは複利の力で効果を上げていくのが良いのではないかと思います。
まとめ
シングルタスクに取り組むための3つの方法をまとめます。
難易度は高くないので、1つずつ、少しずつ取り組んでみてください。
- マルチタスクの原因を目の前から排除する(スマホ、テレビなど)
- タスクシフトを利用し「1つずつ」タスクを終わらせていく
- マインドフルネスで「目の前のこと」に集中するトレーニングをする
4 シングルタスク入門に最適なお勧め本3冊
より、シングルタスクの精度を上げたいなら、以下の書籍で学んでみるのもおすすめです。
SINGLE TASK 一点集中術
今回の参考文献です。
シングルタスクのメリット、マルチタスクのデメリットが豊富なデータと共にまとめられています。読みやすいので入門に最適です。
ヤバい集中力
「SINGLE TASK 一点集中術」をより実践しやすくしたような本です。
集中力を上げる食べ物や、集中力を維持するための習慣など、シングルタスクに取り組むための土台づくりに役立つのではないかと。
4-3 DEEP WORK 気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法
DEEP WORK 気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法
「シングルタスクでガッツリ集中すれば仕事は3時間で終わるのだ!」と主張している本。著者は生産性研究で有名なカル・ニューポートさんです。
個人的には大好きな本なのですが、伝書籍化されてないし、中古本の値段もやたら高いのが残念なんですよねぇ。
- Rubinstein, J. S., Meyer, D. E., & Evans, J. E. (2001). Executive control of cognitive processes in task switching. Journal of Experimental Psychology: Human Perception and Performance, 27(4), 763–797. https://doi.org/10.1037/0096-1523.27.4.763
- American Psychological Association. (2006). Multitasking: Switching costs. American Psychological Association.
- Mark, G., González, V. M., & Harris, J. (2005). No task left behind? Examining the nature of fragmented work. Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems, 321–330. https://doi.org/10.1145/1054972.1055017
- Mark, G., Gudith, D., & Klocke, U. (2008). The cost of interrupted work: More speed and stress. Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems, 107–110. https://doi.org/10.1145/1357054.1357072
- Ophir, E., Nass, C., & Wagner, A. D. (2009). Cognitive control in media multitaskers. Proceedings of the National Academy of Sciences, 106(37), 15583–15587. https://doi.org/10.1073/pnas.0903620106

